【第8回】顧客の質を重視せよ!


「お客さんさえ増えれば、繁盛する!」このように思う方はたくさんいます。しかし、その客数の増やし方を誤ってしまう方が多いです。典型的な例が安売りによる客数の増加です。「なぜ、これがダメなのか?」それは、自分たちのお店の雰囲気・カラーに合わないお客さんまで呼び込むことになるからです。

その人たちは、お店の雰囲気を壊します。それでいて、お店に対する自分たちの要求は強いです。そして自分たちの都合しか考えない、勝手気ままなクレームを言ってきます。「お客様は神様です!」こうした言葉の真意を勘違いし、お金を払ってくれるから、なんでも要求にこたえることが、サービスだと勘違いしているお店が多いです。

こうしたお店は、お店にとってふさわしくない。不適格な方たちに時間を割かれ、本来、きっちり対応すべき優良顧客に対するサービスが疎かになり、優良顧客が流出します。そして、理不尽なクレーム客に精神的にも疲弊していくのです。お客さんの数を闇雲に増やしても意味がありません。自分たちにとってふさわしい優良顧客を増やしていく。

つまり、顧客の数を増やす以上に、顧客の質を重視しなくてはいけないのです。無闇やたらに数を増やしても、お店の成長を阻害する
クレーム客にお金も時間も奪われてしまいます。だから、自分のお店にとってふさわしい優良顧客を増やすこと。つまり、数以上に顧客の質を重視することです

自分たちのお店の魅力を気に入ってくれるよき理解者としてのお客さんは、お店に多大な利益を与えてくれます。100人いたら100人全員を満足させることはできません。あなたのお店の良さを理解してくれる人だけを着実に増やしていきましょう。

割引価格で集めたお客さんは、割引があるからお店に来店します。それでは割引のある時しかお店に来ないし、自分のお店の利益には全く貢献していません。だからこそ、商品の価格を売りにするのではなく、商品が持つメリットや魅力を伝えることで、優良顧客の購入率を上げていきましょう。