【第64回】美容室の現状

唐揚げ戦争!ここ一年唐揚げバブル?当店の付近にも唐揚げ専門店が4月23日オープンします。「空前の唐揚げブーム」などと言われて専門店が全国で続々とオープンしています。

「外出自粛、家で食事をする機会が増えたものの揚げ物をするのは面倒くさい」「家飲みをするのにいつも居酒屋で食べていたような唐揚げを食べたい!」という、いわゆる「テイクアウト需要」がさらに追い風になって、多くの専門店が好調なそうです。

暗い話の多い今、こういう景気のいい話があるのは大変喜ばしいのですが、その一方であまりの過熱振りに、私は嫌な予感もします。それは「唐揚げバブル」の崩壊です。マスコミが、あおればあおるほど、金の臭いを嗅ぎつけて新規参入業者が押し寄せます。当然、既に市場にいるプレイヤーはシェアを奪われないようにと急速に店舗網を拡大します。

するとどうなるか?というと客を奪い合うだけではなく、似たような店がひしめき合うことで、その業態の「価値」が暴落してしまい、「最初は新鮮だったのに、今はどこにでもある店」で飽きられてしまうと思いませんか?タピオカにしても、高級食パンにしても・・・ブームはやっぱりブームなのです。

話は変わりますが、ゴールドラッシュで一番儲けたのは、金を掘っていた人じゃなく、金を掘るための道具を売った人って話しがありますよね。今儲かっているのは、唐揚げに使う調理器具や備品を卸している方々なのです。唐揚げ屋をやりたいなら、廃業店が多く出た後、タダ同然で調理器具を買い卸し先が減って困っている業者から安く機材を仕入れ、格安で販売すれば良いのです。

これは、タピオカ屋でも言えます。ブームに乗るのでなくて、ブームの時にいろいろお店を研究して様々なノウハウをじっくり手に入れブームが去ってから、あえてインパクトのある価格で勝負する事!ちなみに、今は白いたい焼き屋さんが狙い目とか・・・?皆さん、どう思われますか?

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【令和時代の美容室の現状】
毎年8,000件の美容室が廃業しているそうです。美容師さんが独立して美容室を開業する際に安定して経営を続けるためには、押さえておくべき重要なポイントが多々あります。しかし、これらを疎かにしてしまうと失敗してしまう確率が非常に高くなってしまいます。残念ながら、美容室は開業と廃業を繰り返すという厳しい現状にあります。

街を歩いていて以前あった美容室がいつの間にか閉店しており、少し経つと、新しい美容室が同じ場所に新規オープンしているのを見かけたこともあるのではないでしょうか。それもそのはず、美容室は毎年10,000件が新しく開業し、毎年8,000件が廃業しています。1年で2,000件の美容室が増える一方で、8,000件もの美容室が廃業しているというのは、驚くべき数字です。

ちなみに、美容室を含めた個人事業主全体では、開業して1年以内に廃業する美容室の割合は38パーセント、3年以内は62パーセント、5年以内は74パーセントにのぼるそうです。それだけ新規開業は難しいということをおわかりいただけるのではないでしょうか。なぜ美容室は廃業してしまうのか?

美容師さん方は、クリエイティブで職人的な職業であり、主な業務はお客さんに最適なヘアスタイルを提供することであって、美容室を運営することではありません。

特に腕に自信がある美容師さんは、ヘアスタイルに関する知識を豊富に持っており、自分の世界観を表現することを得意としています。ところが、美容室を開業すると、その時点からお店を長期的に営業していく経営的な能力が求められます。

美容師さんの仕事と経営の仕事は全く別物です。どんなに腕のよい美容師さんでも開業して直ぐに経営的な手腕を発揮できるものではありません。美容室経営は、「美容技術」だけでなく、「美容室経営のノウハウ」も必要になってきます。経営の知識がなければ、開業した美容室を維持していくことはとても難しくなります。

また、美容技術を教わる機会は多いのに対して、美容室の開業や経営について学ぶ機会はほとんど無いのが現状です。経営の知識が身についていないまま、計画性もなく多額の借金をしての出店、上手くいかずに廃業してしまう美容師が後を絶ちません。こうして、開業して最初の1年でデータ状ですが38パーセントが廃業してしまうそうです。

競争率が高い美容業界で生き残るには、経理や資金管理などの経営に関する知識が必要となります。美容師が完全に独立するには、技術だけでなく、経営力も必要となります。

美容室経営の現状についてお伝えしましたが、市場規模が縮小傾向にあり人材も含めた経営資源が限られている中、今後生き残っていくには、集客や人材確保でさまざまな工夫が必要となる事でしょう。このことは、美容室に限った問題ではなく日本のどの業界でも同じ状況になってきており、働き方改革が急務となっています。

美容室も今後、働き方改革を推進し、達成したところが生き残っていく世の中になるのかもしれません。ぜひ、美容室経営の効率化、システム化、そして新しい価値を生み出していただければと思います。今回紹介したことを参考に、これから独立を考えている美容師さの方々は失敗しない経営を目指していきましょう。

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※満員御礼!締め切りました。今回チャレンジ出来なかった方々の為に次回、秋頃予定しています。