【第23回】キャンペーンの罠
本日は、美容室にとって絶対にNGなキャンペーンについて話します。繁忙期12月にキャンペーンを考えている店も多いと思います。やる前の今は、売上アップを期待して、過去の結果を参考にして、店の規模によって、10万、30万、50万、アップするぞ!ワクワクしているのではないでしょうか?
しかし、それは本当に成功と言えるのでしょうか?もし、それが成功と思うなら、それこそが絶対NGなキャンペーンなのです。例えばネット販売では、決められたCM期間中に1台でも多く売ることです。美容室が特定のメニューを売る目的は、ネット販売のキャンペーンと同じです。
しかし、大きな違いがあります。それは、例えば掃除機は、毎月買うものではありません。掃除機は、気に入ったからと言って、2台3台を買うことはありません。CM期間が過ぎると、次のものを売り始めます。たとえば洗濯機とか。毎月商品を変えて、次のCMをして売っています。売り続けているわけです。
では、美容室ではどうでしょう。美容室はネット販売のような物販商売ではないですね。なので、あるメニューをバ~ンと打ったところで、それは成功ではありません。もしそれで終わりなら、それは一発屋その時だけ。この販売方法は、一般的考え方です。在庫にすると、来年売れないから在庫処分で売り切ります。
一方、美容業の場合、本来の成功とは、翌月も翌月もそのメニューを継続してもらうことが本当の成功になります。これが美容業の仕組的な考え方です。定番メニューであるカット・カラー・パーマ・矯正などを、単品で割引してはいけません。それでは、ただの安売りということです。
美容室の売上アップの仕組は独特です。他業種から学ぶことは多いですが、パクればいい!という安易な発想が、今までのキャンペーンを助長しています。絶対NGなキャンペーンそれは・・・ ・単品メニューを対象に割引しないこと!
皆さんの年末の企画は、どうなっているのかチェックしてください。ただ忙しかった12月にしないように気をつけましょう!翌月からも忙しくなるように。皆さん「仕組み」を作って下さい。