【第25回】体を楽にする方法2

美容室業界では、低賃金、超過労働、休みが少ない、社会保険未加入。これが労働環境の現実です。美容師になりたいと夢と希望に溢れ美容業界に入ってきた美容師の多くが30歳までに離職し40代を越えて現場でハサミを握っているのは4%ほど、50代では2%しか残っていません。

美容師は好きだけど続けられない!と辞めていった後輩は数え切れません。年を重ねていき結婚や子供のこと、変わる生活ステージに美容師の休みと稼ぎが追い付いていかないからです。

お店を開業すると生活するため固定費を払うためお金がまず必要で、売上を増やすことに必死になります。その結果、長時間労働になり休みが取れなくなります。売上だけを追っていてはダメなのです。

このようにお話しすると、売上を増やすことを考えて何が悪い!繁盛店は売り上げをあげている!売上が無いとスタッフに良い給料を払えない!このようなことを思うかもしれませんが、美容室で大企業並みの労働環境を実現しているお店は、聞いた事が無いです。

美容室に働きながら高収入、充実した休み、社会保険完備、スタッフも経営者も仕事もプライベートも充実しているお店は、売上ではなく、一人当たりの売上(客単価)を上げる事が大事です。

売上を増やすことを重要視すると、客数が増える、売上が増える、利益が増える、経営が上手くいく!このように客数を増やすことを起点にした考え方になりがちですが、大事なことは客数【客単価】なのです。

一人当たり売上を向上させることを考えると客、単価を増やす、客数を増やす、回転率を上げる「来店頻度を高める」客単価が起点になります。私は美容業界に幸せな働き方・労働環境を提供できるお店が増えて欲しいと思います。

皆さん一緒に取り組みませんか?