【第38回】今年のまとめ2

【店舗展開で発生する問題】
店舗展開をしようと2店舗目3店舗目を出店しようと頑張ると、実は経営地獄の始まりだったりします。店舗展開するために借り入れをします。そして、毎月払う家賃等の固定費が増えます。人も増えるので人件費もバカになりません。

借入金を返済するために働く毎日になります。そして、スタッフ採用に多額の広告費をかけても人口減少の時代にスタッフが容易に見つかるはずがありません。情報誌や求人ネットなどに広告を出しても反応が無いのが現実です。

そして、ようやく従業員数が増えたと思ったら、 「私、辞めます!」と言って、自由気ままに辞めていくスタッフ。職場内のスタッフ同士の人間関係で経営者は頭を悩ませます。

そして、店舗が増えると経営者の仕事は、マネジメントに移ってきます。1店舗の時は、お客さんの髪も切れた!でも、それが3店舗4店舗と増えていくと 超苦手なマネジメントが経営者の仕事の領域になります。

昔は何店舗もやるのが理想の成功像だったのに、店舗展開すると、すっかり元気をなくす経営者がいるのも事実です。「あの人、昔の方が生き生きしていたね!なんか最近、お店が増えてから覇気がなくなったね!」こんな会話あなたも、身に覚えがないですか?

さらに今年は、コロナの追い討ちもあり複数店舗分の家賃が重荷になり閉店した多店舗展開企業も多いです。店舗展開というのは、一見華やかで経営者の成功像、理想の姿としては分かりやすいです。しかし、店舗が増えるということは、金銭出費も増え、それがストレスの原因になりスタッフの問題による人間的なストレスも増えます。

借入金何千万とかいったら 夢はありますか?実は、店舗展開というのは、これから人口がさらに減る時代の中で、大きなリスクになるかも知れません。店舗展開した会社はその規模を毎月の固定費を賄うために、低価格販売に走り、低価格販売は利益がとれないから本当に自転車操業になりえます。この先の顛末が分かり切った悲しい経営モデルでもあるかも知れません。

店舗経営をこの先10年、20年としていくにあたり、経営者本人の問題や店舗規模による売上上限の問題、店舗展開による問題、こういった問題を常に抱えていることを知っておいてください。こういう形で改めて言われないと、経営者本人も気づかないので、 実際に初めてその場面になって 気づいて後悔することが多いのです。

では、それらの問題をどのように対処していけば良いのか?私たちは、他のお店よりも利益が高く安定した経営をしていくことができるのか?店舗経営者が目指すべき次世代のビジネスモデルについて 一緒に考えてみませんか?